献立を 思いつ帰る 春の道
生活も変わって、家で晩ご飯を作ることが増えた。
これを幸せと言わずしてなんと言おうか。ねぇ。
露天湯の 陽も陰るほど 滔々と
思えばこうして俳句を想うときは、旅先の露天風呂につかってるときが多い。
そんなことをゆっくり考え、俳句や歌なんて練っていられる時間を持てること、それはとても幸せなことだ。
想いは湧き出る源泉の様に後から後から浮かび上がる。
隠れた下の句は、
今日も今日とて 彼の人を想う
こんな感じだった。
共にせむ 最後の夜空 朧月
長年苦楽を共にした愛車。
今日が一緒に過ごす最後の夜。
ただ過ごすのももったいない。
最後の夜はやはりクルマキャンプだろう。
今日は残念ながら雨。
閏年の月末。
車内から夜空を見上げると、雨の止んだ夜空にお月さんがでていた。
画像はイメージです(笑)
同じ様な気持ちで数日前にクルマキャンプに行ったときの写真なので、朧月ではないんですなー
白い息 今日も薄水色の空
いつもの満員電車を降りて地上に出る。
寒い。
吐く息は白く。
冬の薄水色の空はいつものように澄んでいた。
日常を日常と感じられることが、日常なんだな。
風に舞い 水面の空に もぐる湯気
ひとり露天風呂につかってるときに想っていた句。
冬です。湯気ね。
風に揺られて水面を滑る湯気。
ふっ、、と、風が止むと湯気が起つ。
蒼空の映る水面には湯気も映ってて、さながら立ち上る湯気はお湯の中に潜っていく様。
水面を滑る湯気の様子はなかなかうまく表現できてはない、けどいくつか練った中では一番うまく表現できたかな?
白い空 切り取る枯れ木 風の道
曇って風のある冷え込む日。
枯れ立木が空を切り取っているようだった。
そこを風が、通っていった。
季語は枯れ木、冬。
人ごみに ふと振り返る あの香り
好きだったあの人の香り、人ごみでふと同じ香り。
思わず振り返る、けれど当然あの人はいない。
ずいぶん前に、香り、をお題に一句。と言われて出た句。
季語は香り、でたしか夏。